袷(あわせ)
透けない生地に裏地がついた着物で、春・秋・冬に着用します。着る期間が長く、表地と裏地のコーディネートも楽しめるのが魅力です。
単衣(ひとえ)
裏地をつけず、表地のみで仕立てた着物です。季節の変わり目である6月と9月に着る着物で、春単衣と秋単衣があります。
薄物(うすもの)
透け感のある生地を裏地なしで仕立てた着物で、盛夏である8月と9月に着用します。絽(ろ)、紗(しゃ)、上布(じょうふ)などがあり、いずれも細い糸ですき間を作るように織られているので、通気性のよさが特徴です。
着物には様々な種類があり、季節に適した着物は決まっていますが、フォーマルシーン以外なら気候などに合わせて、その時期にあったものを選ぶとよいでしょう。
着物は生地以外にも柄や色で季節感を楽しむことができます。季節に咲く花などを意識して選んでみましょう。また、着物の柄は実際の季節より一ヶ月ほど先取りすると粋です。
春
春の風物詩といえば桜や新緑です。パステル系の優しい色の着物を選んでみましょう。柄は桜や藤、牡丹などがおすすめです。
夏
緑が色濃くなり、暑くある季節。寒色系にして自然の色と合わせる、または白を取り入れて清涼感のある装いを楽しみます。海や波、貝など海に関連する柄を取り入れてみましょう。
秋
木々が色づく秋は、シックな色合いの着物を選んでみましょう。紅葉や秋の草花が描かれた柄は、秋らしさを演出します。
冬
冷え込むこの季節は、見た目も暖かい暖色系がおすすめです。ショールやコートとのコーディネートも楽しめます。柄は雪や寒椿、梅などがあります。